自室の窓のさんに座り、レモンティーを飲む。
外は雨。
最近そんな天気ばっかり。
昨日の体育祭は何とか出来たんだけど、それでもやっぱり雨よりは晴れの方がいい。
毎日雨や曇りなんて、嫌だ。
外を見てため息をつく。
「どうかした?ため息なんかついて。」
私の横に座ったのは、私の彼氏である周助だ。
「トレーニングは終わったの?」
「うん。今日のメニューはこなしたよ。」
「そう」
「君は、憂鬱そうだね」
「だって…。」
本当は、彼とテニスがしたかったのだ。
だけど、外は生憎の雨で。
テニスどころじゃない。
「折角、周助と休みが合って、一緒にテニスが出来ると思ったのに」
「楽しみにしてくれてたんだ」
レモンティーを置き、彼の方を向く。
「僕は室内テニスコートでもよかったんだけどね」
「そういう気分じゃないの」
分ってるよ。
それが私の我が儘だって。
けど、外でやりたい気分なんだもん。
「ピアノはよかったの?」
「なんか集中できなくて…。」
「そんなに僕とのテニスを楽しみにしてたんだ」
「いけなくて?」
「まさか。大歓迎だよ。」
私は今日何度目か分からないため息をつく。
「ダメだよ、瑠璃唖」
「ほぇ?」
「ため息をつくと、幸せが逃げていくって話、忘れたの?」
「大石君が言ってたやつね」
「クスッ。大石は、本気で信じてるからね。」
「本当にあの人は人が良過ぎるものね」
「それが、大石の良い所なんだけどね」
「そうね」
私たちが笑い合うと、彼が私の手を握る。
「僕的には、こんな日も悪くないかなって思うけど」
「どうして?」
「君の傍に居る時間が長くなるから」
そう言って、私に微笑む。
「周助」
「ん?」
「本当はね、外でやりたかったのには理由があるの」
「うん」
「うちのテニスコートの近くに、コスモス畑があるの。そこに一緒に行きたくて…。」
「君は、可愛い事しか言わないね」
彼はクスッと笑うと、私の肩を抱き寄せる。
「次はいつ行けるかなんて、分かんないもん」
「そうだね。君は時の人だから。」
そして、私の頭を優しくぽんぽんとする。
「いつか行こう」
「でも、いつになるか…。」
「それが来週か来月か来年かその先か分かんないけど、僕は覚えてるよ。君のためだから。」
「周助」
「約束しよう。2人で見に行くって。」
「うん」
私たちは見つめ合うと、彼の顔が近付く。
私はゆっくりと目を閉じる。
外で雨が降っている音を感じながら、私たちはキスをする。
外は雨。
最近そんな天気ばっかり。
昨日の体育祭は何とか出来たんだけど、それでもやっぱり雨よりは晴れの方がいい。
毎日雨や曇りなんて、嫌だ。
外を見てため息をつく。
「どうかした?ため息なんかついて。」
私の横に座ったのは、私の彼氏である周助だ。
「トレーニングは終わったの?」
「うん。今日のメニューはこなしたよ。」
「そう」
「君は、憂鬱そうだね」
「だって…。」
本当は、彼とテニスがしたかったのだ。
だけど、外は生憎の雨で。
テニスどころじゃない。
「折角、周助と休みが合って、一緒にテニスが出来ると思ったのに」
「楽しみにしてくれてたんだ」
レモンティーを置き、彼の方を向く。
「僕は室内テニスコートでもよかったんだけどね」
「そういう気分じゃないの」
分ってるよ。
それが私の我が儘だって。
けど、外でやりたい気分なんだもん。
「ピアノはよかったの?」
「なんか集中できなくて…。」
「そんなに僕とのテニスを楽しみにしてたんだ」
「いけなくて?」
「まさか。大歓迎だよ。」
私は今日何度目か分からないため息をつく。
「ダメだよ、瑠璃唖」
「ほぇ?」
「ため息をつくと、幸せが逃げていくって話、忘れたの?」
「大石君が言ってたやつね」
「クスッ。大石は、本気で信じてるからね。」
「本当にあの人は人が良過ぎるものね」
「それが、大石の良い所なんだけどね」
「そうね」
私たちが笑い合うと、彼が私の手を握る。
「僕的には、こんな日も悪くないかなって思うけど」
「どうして?」
「君の傍に居る時間が長くなるから」
そう言って、私に微笑む。
「周助」
「ん?」
「本当はね、外でやりたかったのには理由があるの」
「うん」
「うちのテニスコートの近くに、コスモス畑があるの。そこに一緒に行きたくて…。」
「君は、可愛い事しか言わないね」
彼はクスッと笑うと、私の肩を抱き寄せる。
「次はいつ行けるかなんて、分かんないもん」
「そうだね。君は時の人だから。」
そして、私の頭を優しくぽんぽんとする。
「いつか行こう」
「でも、いつになるか…。」
「それが来週か来月か来年かその先か分かんないけど、僕は覚えてるよ。君のためだから。」
「周助」
「約束しよう。2人で見に行くって。」
「うん」
私たちは見つめ合うと、彼の顔が近付く。
私はゆっくりと目を閉じる。
外で雨が降っている音を感じながら、私たちはキスをする。
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